「12センチ」のこと

11月 21st, 2015

過日、テレビを見ていて面白い画面に出っくわしました。ホースから水を出して、その水を壁に見立てたパネルに当てて、ホースの出口をパネルからどの距離までパネルに近づけたら「パネルに当たった水が飛沫になって飛び散ることがなくなるか」と言うような内容だったと思います。放送を視聴しているうちに、それは、外国の二人の博士が研究していることらしく、その二人の博士は、そのリミットの距離を「12センチメートル」と結論付けられたそうです。画面では係の人が、ホースの出口をパネルに近づけたり、離したりしながら実験を繰り返し、やはり、二人の博士の説である12センチを超えて距離が長くなると飛沫が飛び始め、12センチを切って距離が短くなると、飛沫が飛び散らないことを確認していたのです。そして、二人の博士の目的が「男性がトイレでオシッコをする時の便器の壁と蛇口?との距離が12センチを境にして飛沫が飛び散るか飛び散らないかを研究していたらしい」と言う内容だった様に記憶しております。私は自分で実験した訳では無いので何とも言えませんが、とっさに感じたのは「世の中には色々な事を考えたり研究している人が沢山居るんだなあ」いう事でした。日本国内の便器(大きい方)が今や、その殆どが「便座式に取り換えられた」と言う現実を思う時、男性のオシッコ用の便器も、今の様な馬鹿でかい 便器ではなく「飛沫が飛び散らない12センチを考慮したスマートな便器が造られるのではないだろうか」、と、いう事でした。トイレの衛生面からも、経費削減の面からも、近い将来に、ぜひそうなって欲しいものだ、と一人感じ入った偉大です。

パソコンのこと

11月 10th, 2015

十数年前から使っていたパソコン(デスクトップタイプ)が10月の27日からノートパソコンに代わりました。何れも息子が設定してくれたものです。ノートパソコンは使い始めてまだ10日足らずですが、或る事に気付いたんです。それは、今までのパソコン(デスクトップ)を操作しようとして、パソコンラックの前の椅子に座ると、一種の緊張感のような張りつめたような雰囲気が漂っていたのです。若いころ試験勉強をする為に机の前に座った時の様な雰囲気です。電源スイッチを押してトップページが出るまでいろいろ画面が変わりながら進んでいって、柔らかい起動音と一緒にトップページが現れます。それが、ノートパソコンに代わってからその緊張感の様なものが全く感じる暇もなく、スイッチを押した後に、瞬時にトップページが現れるのです。画面サイズが小さくなったせいもあると思いますが、とても、取っつき易い感じなのです。何か調べたい事があった時等、気軽に立ち上げる事が出来るんです。緊張感の様なものは一切感じません。私は、以前から、「ノートパソコンはデスクトップ型パソコンの補助的な役割をするものだ」と思っていたので、あまり興味も持って居りませんでした。が、今回息子に進められて、初めてノートパソコンを操作するようになり、ノートパソコンに対する認識が一変したように思います。息子の説明では、このノートパソコンは「軍事用にも使えるように」と、頑丈に作られているんだそうです。そう言われると、小さいボデーに似ず、どっしりとした重みがあり、手に持った時や、キーボードに触れた時、折りたたみの画面を持ち上げて開く時等、「俺は強いんだぞ、頑丈なんだぞ」って言っているような気がします。ちょうど「車のSUV車に乗っている時の様な感じ」で「頼もしい奴だな」と言ってやりたいような気になります。これから何年か使っていくことになるわけですが、何だか「頼もしい相棒が出来た」様で楽しくなってきました。一日も早く機械に慣れて楽しい毎日を送っていこうと思っております。

SANYO DIGITAL CAMERA

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扇風機のこと

9月 24th, 2015

夏の初めに、物置から「扇風機を収納していた箱」を取り出して、中の扇風機を取り出し組み立てを始めました。毎年やっている事なので特に難しい事でもなく、手順通りに組み立てを終り、セットした台座の上に扇風機を載せようとして持ち上げた瞬間、手が滑って、扇風機が畳の上に落ちてしまい、ファンを保護する金網のロックが外れ、ファンがむき出しになって落下したのです。あっという間も無く、四枚有ったファンが三枚になり、使えなくなってしまいました。仕方なく、残骸を集めて元の箱に収納し、翌日近くの家電量販店へ出向き、手ごろな値段の扇風機をを買ってきました。収納箱を開けて中の扇風機をを取り出し、コードをつないでスイッチを入れました。心地よい風が体を包み、これでヨシ、と安心した途端、或る事に気が付いたのです。慌てて買って来たので店の中では気が付かないまま、値段だけを見て買って来たのです。扇風機の置いてある場所から離れた所の椅子に腰を下ろし、扇風機の首降り角度を調整しようと考えた時に、気が付いたのです。「リモコンスイッチ」が無い事を。そう言えば今まで使っていた扇風機は「フルリモコン」で、離れた位置から電源のオフ・オンは勿論、風量の調節や風向き、首降り角度や高低差の調節がすべてスイッチ一つで操作が出来たのです。ところが、買って来た扇風機はリモコン設備が無いもので、いちいち扇風機のそばまで行って、手で操作しなければならないのです。その煩わしさと言ったら、言葉にならないくらいめんどくさい訳です。逆に言えば、今までは其れだけ楽をしていたという事になります。扇風機に限らず、家の中には、リモコンスイッチで操作できるものがいろいろ有ります。テレビをはじめ冷暖房用のエアコン、ベッドに寝たまま操作できる寝室の蛍光灯等。これ等をリモコンスイッチ無しで手動で操作しよとすれば、思っただけでも大変な動作が必要です。時代が進み、利便性を追求した製品が身の回りに溢れ、その分、人は体を動かさなくなっているんだと、つくづく感じさせられた夏でした。気が付いたのを契機として、せいぜい、運動不足にならないように、努めて体を動かして生活していこう、と、密かに感じ入った今年の夏でした。