国内の有名なホテルや旅館で、料理のメニューに表示された商品とは異なる商品を出していた事が明るみになって、連日「申し訳有りませんでした」の大合唱だ。発覚した当初は、「単純なミス」とか「知識不足だった」等と言い訳をして「偽装」と言う事は認めなかったが、隠しきれなくなって「申し訳ありませんでした」とカメラの前で頭を下げる羽目になってしまった。何と滑稽で哀れな姿でしょうか。単純なミスや知識不足から起きた事で有れば、何年も前からやっていた事なので、たまには、実際に使われていた商品よりも低価額の商品が表示されて居ても可笑しくない筈である。なのに、どの例を取り上げても、一つの例外も無く、「表示内容」は、実際に使われて居た商品よりも高価なものばかりである。誰が考えても、「安く仕入れた商品」を高く仕入れた商品であるかのごとく嘘をついて表示してお客をだまし、その利ザヤを稼いでいた、としか考えられないのである。なのにあれこれ言い訳をして後になって「偽装を認め」て謝罪すると言うやり方は本当に見っとも無いの一語に尽きる。かって、大阪の有名な高級料亭で、前のお客が食べ残していった料理を、後から来たお客に出していたと言う事がばれて、これも散々言い訳した揚句に「申し訳ありませんでした」と、カメラの前で頭を下げて居たニュースを見せられたが、方法こそ違え、これも「単純な利ザヤ稼ぎ」の偽装行為である。今、あっちこっちで同じ様な偽装工作が明るみに出て、連日「済みませんでした」の連続で有り、観て居る我々は「お前もかっ!」と呆れてしまうのである。正に「赤信号皆で渡れば怖くない」の図式そのものではないか。どうせ誤るなら、色々言い訳しないで「少しでも利ザヤを稼いで儲けようと思ってやりました、今後は一切致しませんのでご容赦願います」とあっさりと解り易く誤って反省した方が可愛くて人間味が感じられるのである。騙されて安い物を食べさせられても、吐き出して表示内容と同じものを食べさせて下さい、と、言う訳にもいかず、騙されたまま店を出るしか方法は無いのである。食べた者としては、偽装事実など明らかにしてくれなかった方が、むしろ気持が休まりそうな気もします。「今日は良いお料理食べれて良かったね、美味しかったね」と感じたままで終わりたいものです。業者の皆さん、もう二度とこんな事は厭ですよ。