前回実施された「参議院議員通常選挙」で、毎度の事ながらその立候補者について色々取り沙汰されていました。かってスポーツ界や芸能界等で活躍して全国的に名前を知られている人達の事である。マスコミなどはこれらの立候補者達をを所謂「タレント候補」という呼び方で取り上げて盛んに報道していました。そしてその番組の中で必ずと言っていいほどに「一般有権者へのインタビュー画面」を入れて、その各候補者達の立候補が納得できるものかどうかを尋ねて、どちらかと言うと批判的な意見の人の声を多く報道していたように思います。政治の事を何も分かっていない人が、只名前が売れているというだけで立候補するのはどうかと思う、と言う事を強調したいような雰囲気が感じ取れるのです。私はこれらの現象を見聞きして何時も思うのですが、元スポーツ選手・元映画女優・元タレント等など、誰が立候補しても構わないのではないか、是こそが開かれた民主主義の神髄だと思うのです。一昔前の無愛想な中央官庁の役員を組織で丸抱えして当選させると言う様なやり方は私は好みません。組織力もない一般の市民誰でもが立候補できる事こそが、自由な選挙の本来の姿ではないでしょうか。問題は投票する人の側に有ると思うのです。マスコミにたくさんん取り上げられて有名な人だからとか、顔が可愛いからとか、スタイルがいいからとか、有権者夫々が自分の意思で投票するのもまた民主主義の根本だと思いますが、要は有権者自身が「自分の国の将来を託せる人」・「その為に熱意の感じられる人」と言うのが最も重要な判断基準に為るのではないかと思うのです。世評に押されムードに流されて目先の事に捕われてせっかくの一票を無駄にして後で「あんな人に投票するのではなかった!」と後悔しない様によくよく吟味して無駄のない選挙権を行使したいものです。