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床屋さんの「合わせ手鏡」のこと

月曜日, 7月 30th, 2012

床屋さんに散髪に行かれて方なら、誰でも経験済みの事と思いますが、一通り散髪がおわり整髪も終了して、いざ椅子から立ち上がろうとする直前に、店長さんが近づいて来て、近くの棚から「ふたつ折りになった手鏡」を取り出して、それを開いて、私の頭部の後ろのほうを写して「如何ですか」とか「これで宜しいでしょうか」等と尋ねてくれます。毎回ハンで押したようにこの動作わ繰り返されます。私はこの時は既にかなりの時間が経過していて、ああやっと終わった、という感じで既に気持ちは椅子から立ち上がりかけているのです。そこへ件の店長さんが現れて、前述の動作が始まる訳です。私の前には床屋さん独特の大きな鏡が取り付けられており、顔の全面は、小さな髪の毛でもすぐ見付かる様になっておりますが、肝心の頭の後ろの方は全然見ることが出来ないので、どういう仕上がり具合なのかさっぱり分からないのです。この不便さを解消するために店長さんは、この合わせ手鏡を使って、私にサービスしてくれていることは良く分かります。分かるのですが、さて、この合わせ手鏡、皆さんはどう解釈されますか?私が床屋さんへ行くのは「顔剃りと頭髪のカット」が主な目的です。若い頃は「パーマをかけたりアイロンパーマ(通称アイパー)」をかけたりした時もありましたが、ここのところ殆ど「カットと顔そり」のみなのです。そこで問題になるのが、前述の店長さんの「合わせ手鏡」の所作です。一体どんな意味でこれをやってくれるのか、少々疑問があります。パーマなどの特殊技術を施してもらった時等は、整髪のあとで鏡を見せられてその仕上がり具合を店長さんと一緒に検討して、あれこれ話し合い、気にいらないトコロがあったら少しずつ手直ししたりするという手順は理解できるのですが、今の私の場合は、何度も言いますが「カットと顔そり」だけなのです。カットしてしまった後に「如何ですか」とか尋ねられても、なんと答えていいのやら返事に困ってしまいます。もしも私が「カットしすぎだ」と感じた箇所があってそれを指摘したとしたら、店長さん、一体どうされるのでしょう。カットして床に落ちてる髪の毛を拾い集めて私の頭髪に継ぎ足してくれるのでしょうか?日頃何気なく見過ごしているなんでもない様な所作から、ふと、色々な事が考え出されて思いつくまま書いてみました。皆さんはどう思われますか?