関東・東北地方の大震災から既に二カ月を経過して、国内各地は元より海外からも救援の手が差しのべられていると言うニュースを視聴して心が温まるのを感じます。地震・津波の被害に加え今回は原子力発電所の崩壊による放射能漏れによる広範囲な被害が加わり、この点で先の阪神・淡路大鵜震災と大きくその被害の大きさを異にしているようです。ところで、私が気になるのは、救援と言う事で様々な物資が被災地へ送られている反面で、一方では物が不足している状態が続いていると言う事です。これはどう考えても腑に落ちません。被災地で整理に困るほどの物資が送られているのに、片方で被災者が求める品物が店頭から姿を消してしまって手に入らないと言う事です。これは明らかに「誰かが先を見越して色々な品物の買占めをしている」所為だと思われます。こういう事が出来るのは、お金を沢山持っている人か資金に余裕のある様々な企業関係の人だと思われます。一か所に沢山買い溜めをして、値段が上った頃を見計らって売りに出そうと言う魂胆でしょう。この行為、ある意味では禿鷹か死肉をあさるハイエナの様な卑劣な人達だと言わざるを得ません。先の阪神・淡路大震災の時も同じ様な現象が現れてニュースの一面を飾っていたのを思い出します。物を売り出す人が、企業が「被災地救援」を旗印に大々的に宣伝をして、自分の製品を売り込むのは結構な事ですが、よもや、こういう人達や企業関係者達が、裏でこっそりと買い溜めをしている等と言う事は無いでしょうね。もし有るとすればこれこそ全くのお笑い草です。義援金に名を借りてお金を騙し取ったり、送られてきた義援金の一部を着服したり、と、色々な形で大災害に絡んだ犯罪が多発しております。が、資力に物を言わせての大々的な買占めだけは最も忌むべき行為だと思います。救援jを叫ぶ人の中に、救援を標榜する企業の中に、裏でこっそり買占めをして満を持している等と言う事が無い事を祈るばかりです。
被災地救援と物不足のこと
6月 5th, 2011「吹き替えシアターと字幕スーパー」のこと
4月 18th, 2011三月からWOWOWで映画を楽しんでおりますが、一つ気が付いた事が有ります。それは見出しにも書きました通り、所謂「吹き替えシアターと字幕スーパー」に関する事です。番組表を見ると丁寧に解説して記載されているのでそれ自体問題は無いのですが、既に十数年前から私が知らず知らずの間に「吹き替えシアターに慣らされてしまっていた」と言う事に気が付いたのです。私がWOWOWで見る映画は主に西部劇・時代劇・刑事もの・有名な俳優のアクション映画等々です。過去に大ヒットした有名な西部劇や時代劇等は字幕スーパーで見ると、往年の名優たちの声がそのまま聞けるのでとても懐かしく楽しさが倍増されます。だが、困った事に字幕スーパーは「初めから終わりまで視線をテレビの画面に向けっぱなし」にしておかなければなりません。字幕のセリフを読むためです。そこへ行くと、吹き替えシアターの方は日本語のセリフで喋ってくれますので、時々テレビ画面から目が離れても結構楽しんで見られる事になります。然し、こちらにも欠点が有ります。それは画面の中の俳優達の本当の声が聞けないと言うことと、時には国内の有名な俳優やタレントさん達が吹き替えをやって居る時が有って、声色を聞いただけで、画面に関係のない日本の俳優さんやタレントさん達の顔が浮かんできたりして興ざめになってしまう事が有ると言う事です。最近のテレビで放送されている外国ものの映画やドラマの殆どが、「吹き替えシアター」になっている事に改めて気付かされて驚いているところです。先日等、字幕と吹き替えが両方共に付いたドラマが放送されていましたが、よく見ていると、字幕のセリフと吹き替えの声のセリフが微妙に違っていて、これはこれで逆に気になってしまった事を覚えております。はてさて、皆さんは「吹き替え派?それとも字幕派?」どちらでしょうか?
グルメリポートのこと
1月 15th, 2011去年の年末から正月にかけて、色々な地域の様々な料理を紹介する番組が花盛りの態をなして今も続いております。しかもそれは日本国内に留まらず、世界各地域にまで及んでいるので驚きです。そしてそこに登場するのが所謂「グルメリポーター」なる人物であります。時には有名芸能人であったり著名な料理職人であったり今を時めく芸人達であったりと、その方法も多種多様であります。時にはテレビ各局のリポーターなる人やアナウンサーまでもが登場することがあります。ところが、気をつけて視聴していると、誰がレポートしても結論は「美味しいです」又は「美味い」の言葉に集約されてしまっている、と言う事です。後はこの「美味しいです」という言葉に如何に飾りをつけて言葉にするかの違いでしかない、と思います。かってこの美味しいという言葉(美味い)を「まいうー」と表現して流行語にもなった芸人が居ましたが、彼の場合は、レポートしている料理を食べる時の仕草や表情が如何にもそれらしく視聴者に受けて今も活躍しているわけです、これはほんの数少ない成功例の一つと言えるでしょう。その他の人の場合、その殆どが、どんな料理をリポートしても、似たり寄ったりで新鮮味が乏しく見ていても味気無いものになってしまうのです。曰く「○と○と○の味がお口一杯に広がってとっても美味しいです」「柔らかくて甘みがあってそれが口一杯に広がって美味いです」等等のたぐいであります。元々料理を食べる時は誰でも例外無く、口へ食べ物を運んで食べます。口以外で物を食べる人は居ません。ですから、食べたものの味が口一杯に広がるなんて言う事は当たり前であって、ワザワザ取り立てて言うほどの事では無いと思うのです。料理が美味しいと言う日本語は沢山の方言は別にして「美味しい」「美味い」の二種類位しか無いのです。よってこれからグルのレポートをすることになった人は、言葉よりも表情や動作でその美味しさを表現するようにしたらどうかと思うのです。美味しくなればなるほどその動作や表情をもっともっと大袈裟にして、そのことでその美味しさを視聴者に伝えると言う方法をやったら、グルメレポートも、もっと楽しくて愉快な番組になるのではないでしょうか。