関東・東北地方の大震災から既に二カ月を経過して、国内各地は元より海外からも救援の手が差しのべられていると言うニュースを視聴して心が温まるのを感じます。地震・津波の被害に加え今回は原子力発電所の崩壊による放射能漏れによる広範囲な被害が加わり、この点で先の阪神・淡路大鵜震災と大きくその被害の大きさを異にしているようです。ところで、私が気になるのは、救援と言う事で様々な物資が被災地へ送られている反面で、一方では物が不足している状態が続いていると言う事です。これはどう考えても腑に落ちません。被災地で整理に困るほどの物資が送られているのに、片方で被災者が求める品物が店頭から姿を消してしまって手に入らないと言う事です。これは明らかに「誰かが先を見越して色々な品物の買占めをしている」所為だと思われます。こういう事が出来るのは、お金を沢山持っている人か資金に余裕のある様々な企業関係の人だと思われます。一か所に沢山買い溜めをして、値段が上った頃を見計らって売りに出そうと言う魂胆でしょう。この行為、ある意味では禿鷹か死肉をあさるハイエナの様な卑劣な人達だと言わざるを得ません。先の阪神・淡路大震災の時も同じ様な現象が現れてニュースの一面を飾っていたのを思い出します。物を売り出す人が、企業が「被災地救援」を旗印に大々的に宣伝をして、自分の製品を売り込むのは結構な事ですが、よもや、こういう人達や企業関係者達が、裏でこっそりと買い溜めをしている等と言う事は無いでしょうね。もし有るとすればこれこそ全くのお笑い草です。義援金に名を借りてお金を騙し取ったり、送られてきた義援金の一部を着服したり、と、色々な形で大災害に絡んだ犯罪が多発しております。が、資力に物を言わせての大々的な買占めだけは最も忌むべき行為だと思います。救援jを叫ぶ人の中に、救援を標榜する企業の中に、裏でこっそり買占めをして満を持している等と言う事が無い事を祈るばかりです。