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大スターのこと

金曜日, 1月 3rd, 2014

スターキャットテレビの番組表を見て居て、ハッと目に止った箇所が有りました。日本映画専門チャンネルの午後6時30分から二時間の番組です。「待ち伏せ」と言う題名が書いて有り、続いて出演者の名前が、何と何と、「三船敏郎・石原裕次郎・勝新太郎・中村錦之助・浅丘ルリ子・有島一郎」という往年の大スター6名の名前が有ったのです。私は時間が来るのを待って、そのチャンネルにリモコンをセットしました。待ってる間、「日本映画専門チャンネルなので、現代劇なんだろうか、それとも時代劇なんだろうか?」等と思いながら、胸躍らせて(現代劇だったら三船や錦之助はどんな姿で出て来るのか、どんな役なのか、勝新は?裕ちゃんは?)とあれこれ思いを巡らせて居りました。が、始まって見たら時代劇で、三船敏郎が、お得意の「用心棒スタイル」で両手を懐の中に入れて肩をゆすりながら歩いておりました。物語は「勝新太郎扮する悪の一味が、信州の三州峠という峠道で、地方の大名が幕府に献上する御用金を、峠道で襲って奪おうとする」内容でした。石原裕次郎が「伊那谷の弥太郎」という浪人やくざ役、浅丘ルリ子が暴力亭主から逃れるために家を飛び出した人妻役、勝新太郎が「峠の宿屋に逗留している玄哲という得体の知れない医者」の役、有島一郎が峠の宿屋の主人役、中村錦之助が手配の悪人を捕まえて帰る途中の田舎の役人役、それに、三船敏郎の用心棒役、と言った配役で、夫々の事情が有って、この六名が「峠の宿屋」に一緒に逗留する内に、御用金に絡んだ事件が発生する訳です。どうやら、三船敏郎が、「用心棒」のドラマの制作にあたって、ほかの5名に出演を依頼したのだろうと思われました。それにしても、これだけの豪華メンバーでどんなドラマが生まれるのか、かなり期待して見たのですが、予想に反して、ドラマは、平凡な二時間ドラマで終りました。テレビドラマに限らず、映画にしても、このように一流スターを使って創られるものは、じっくりと時間と暇をかけて創っていかないと、プロデューサーや監督が、出演者に配慮し過ぎに陥って、時間内で夫々の俳優さんの良い所を出せず仕舞いに終り、全体が総花的に薄っぺらな内容になって仕舞うのではないでしょうか。せっかく大スター6名が一堂に会したんですから、モット中身の濃い、深みの有るドラマを作って欲しかったと思ったのです。これだけの大スターが揃ったんですから、アカデミー賞の各部門の賞を、総なめにする位の映画が出来ても良かったのではないだろうか、と、思ったのです。尤も、製作者の方で、ドラマの内容よりも「スターの顔見せ的な狙い」で創られたとしたら、その目的は十分に達成されたのではないでしょうか。私は、久し振りに観た六大スターの懐かしい姿に、ただただ、感激しながら画面に釘付け状態で観て居りましたから・・・。六名の内五名のスターは既に「他界された人達」でしたね。普通のサラリーマンが、束になってかかっても、足元にも及ばない様な稼ぎをしていた、往年の大スター六名が共演したテレビの時代劇を見て、「惜しいなあ~もっとどうにか為らなかったのかな?」と思いながら書いてみました。

松飾のこと

火曜日, 12月 31st, 2013

毎年この時期になると、家々の門には「門松」が飾られます。昔の人の知恵で、新しく迎える年が、元気で健やかに過ごせるように、との願いを込めた「松竹梅」がその主役です。も、全ては「大雪にも負けず元気に成長する」と言うところから、縁起物として飾られているようです。唯、作近では、単に「健康で有りたい」と言う願いのほかに、もう一つ加えてもいいのではないかと、思われるものも有るようですが?私の家は、マンションですから、玄関の脇に「門松」を飾る事も出来ないので、スーパーで売っている団地用の松飾を買ってきてドアーの表に表示するようにして居ります。これだけでも結構正月が来るんだと言う、何かしら目出度い気持ちになるものです。家の中に「鏡餅」を飾り、お雑煮を作り、おせち料理をテーブルに並べると、もうそこは「お正月気分」一色です。これで、テレビの「年末年始の特別番組」でも見ながら、お神酒を一杯となると、狭いながらも我が家は春ランマンという感じになります。あと数時間すると、近くのお寺で除夜の鐘が鳴り始め、初詣の人達の話し声や足音が聞えてきます。毎年見慣れて聞き慣れた「年の瀬」の風景です。来年は午年で、日ごろ見慣れている馬の姿が、なんとなく新鮮味を帯びて目に飛び込んできます。直ぐ近くに「エヤポートライディングクラブ」という馬の調教所が有りますが、来年は、正に当たり年でしょう。午年の来年は、「午」にちなんだ色々な縁起物が町中を飾るでしょうし、商店街などでは正に「午一色」になる事でしょう。私も来年は、「午よりも早く、午よりも高く」飛躍の年にしたいものだと、ひそかに念じて居ります。松飾の松竹梅を眺めながら、少しばかり心新たにして来る年を迎えようかなと思って居ります。

刑事コロンボのこと

日曜日, 12月 29th, 2013

自宅のテレビで今年の春から「ミステリーCH」が見られる様になりました。朝から晩まで文字通り24時間「ミステリードラマ」のみを放送して居ります。勿論スポンサーの会社のコマーシャル放送も有ります。内容は「刑事もの」「探偵もの」が主流です。それも、外国のテレビドラマで人気あるものが放送されます。「女警部ジュリー・レスコー」「信念の女刑事べラ」「主任警部モース」「バーナビー警部」「フロスト警部」「警視モンタルバーノ」「刑事マードックの捜査ファイル」「スエーデン国家警察特捜班」等等、チョット挙げただけでもこれだけ有ります。この他に、アガサクリスティーの探偵ものや日本の刑事もの等、枚挙に暇なしです。中でもアメリカのテレビドラマでヒットして、日本に伝わってきた「刑事コロンボ」は何度見ても面白く、興味シンシンデス。「うちのカミサンガネえ・・」の名セリフで一世を風靡した主役のピーターフォークの飄々とした姿は、あの人懐っこい表情と共に私の心にしっかり住み着いて居るのです。ピーターフォークさんは既に他界されたと聞いて居りますし、日本語吹き替えの声優さんも何人目かに代替わりして居るようです。このドラマで私が最も好きな箇所は、ドラマの終わり近くで、コロンボが犯人に対して、グーの音も出ない様な証拠を突きつけ、又は言い逃れできない様な状況を作り上げて、唖然としている犯人を逮捕する瞬間です。相手の犯人役の俳優さんは、男優あり、女優ありで、毎回「有名なゲストスター」が登場して、迫真の演技を見せて呉れます。犯人の身分が大物で有ればある程、この部分のシーンは際立ってくるのです。ドラマの初めから終盤まで、コロンボを見下して応対していた犯人が、最後に唖然とした表情でうな垂れ、これを「優しさの混じった様な勝ち誇った目付き」で見つめるコロンボの表情に、しびれるような魅力を感じるのです。自分では、コロンボのドラマは、殆ど全部と言って良い位、観て居た積りでいしたが、今回、改めて視聴して見ると、観ていないものが以外と多かった事にも驚かされました。又、吹き替え版では無く、字幕版でピーターフォークの生の声が聞かれる事も楽しみの一つです。ぎくしゃくしている「中国や韓国との話し合いに」コロンボの様な外務省の係官が出向いて、「うちのカミサンガネ・・」と言ったり、大岡越前の様な人が出向いて行って「三方一両損」でめでたしめでたしとはならないものですかね?コロンボの名演技を見ながらふとこんな事を考えてしまいました。おわり。