テレビの天気予報を視聴していて以前から気になっていた事が有ります。それは、予報の中で「風の吹いてくる方向を伝える時の表現」で「北よりの風」「南よりの風」「北西よりの風」「南西よりの風」等と言う様に「~より」と言う表現が頻繁に使われている事です。この場合の「~より」と言う言葉の使い方が気になってしょうがないのです。私達の若い頃はこの「~より」という言葉は「複数のものを(比較する時)に使う言葉」であり、「~から」と言う言葉は「何処から何処まで」と言う時の様に(物事の起点を表す)時に使う言葉であると教わった記憶があり、自分でもその様に信じて使って来ました。「春より秋がいい」とか「インターからインターまで」とか言うように。この理論からすると天気予報の「北よりの」とか「南よりの」とか言う言葉は「北からの」とか「南からの」と言う様に「読み替えなければいけないのではないか」。何故なら「北の方から吹いてくる風」「南の方から吹いてくる風」と言う意味だと思われるので、そうで有れば当然「起点を表す言葉」であるので「~より」は「~から」と読むのが正論だと思うからす。ただ、何かの機会で「~から」と言う表現はマイクを通して発音した場合に其処だけが強く響いてしまうので「~から」よりも「~より」と言った方が柔らかく響くのでその様に発音しているのだ、と言う様なことを聞いたことが有るし、又別の機会に「~から」よりも「~より」の方が丁寧に聞こえるのでその様に発音しているのだ、と言う様な事も聞いた事があります。どちらも正論のように思われますが、果たして本当のところはどうなんでしょうか?この他にも「あの煙突は此処から見ると少し右よりに傾いて見えるよ」とか「彼の考え方は少し〇〇よりだね」などと言う表現も有りますが、この場合の「~より」は果して何処に属するのでしょうか。科学の最先端を行く気象衛星からの情報をもとに、痒い所に手が届くような親切な作今の天気予報を視聴していて、以前から気になっていた事を書いて見ました。