早くも綻び?「水際対策」のこと

一昨日から始まった水際対策の一環作業で早くも綻びが有った事が明らかになったようだ。即ち、海外から日本へ入国する人達に対する所謂「健康調査」なる作業の一部が、検疫官の不足とやらで・成田・関西・中部・羽田等の主要空港で実施されていないことが判明して、この間に合計一万人強の人達が「健康調査」を受けないで通過してしまい、その後の追跡調査は事実上不可能であるとの事である。この問題が発生した時からこう言う調査が必要になってくる事位は、担当主管の官庁で有れば解り切っていた筈である。当然対応すべき検疫官も何処の空港に何人居るのか等調べれば直ぐにでも分かることだし、絶対数が不足して対応出来ない様であれば、応急的に検疫官に代わる人等を確保して対処すべきことであろう。それが「万全を期す」「万全な対応をする」と言う事ではないのか。それなのに、それらの対応策は何等採らずに、過ぎ去った後で「検疫官が足りなかった為に健康調査が出来なかった」等と弁解の言葉を先に述べて自然発生的にこうなったとでも言いたげな無責任な言葉が出てくるのである。「万全の対策を指示した人物は検疫官が不足している事を知っていたにも拘らずそう言う指示を一方的に出したのか、「何でもイイや、指示だけ出しておけば俺の責任は逃れるぞ」と言う姑息な役人根性がそうゆうことをやってしまうのか。 検疫官の人数が足りないことを放置してきたのは誰か、若し、この検査無しで通過した人達の中から患者が出たり、其の患者から他の人への感染が確認されたり、或いは死亡した人が出たりした場合に、誰が責任を取るのか、この様に考えを進めていくと、今回の水際対策の綻びは、決して疎かに出来ない重大な失態であろうと思われるのです。「何が万全を期す」だ、「何が万全の対策」だ。「何が冷静に対応してもらいたい」だ。呆れてものが言えないとはこの事だ。世間の怒りをかっている「消えた年金問題」等も今回の綻びと同じような出来事の延長線上に有るのではないか。WHOの発表で流行のランクが「フェーズ5」まで引き上げられた今、関係機関では、口先だけではなく現地の実情に応じたキメの細かい対策を採って、国民の安全と安心を守って行く様に努力されることを願っております。責任逃れの弁解はもう聞き飽きております。

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