故郷のこと

先月下旬に熊本へ行きました。私が小学校三年生から高等学校卒業するまで住んでいた所です。病気で入院していた姉を見舞いに行ってきました。両親が他界した後しばらく振りに孵った故郷です。ここで或る事に気付いたので書いてみます。それは誰もが経験した事の有る事ですが、「小さいころ過ごした故郷へ何年振りかに帰った時、小さい頃に遊んでいた故郷の道路の幅や川の幅や遠くに見えていた山や学校の建物までの距離感等がとても短くかつ縮小して目に映る」と言う事です。これは子供の頃に見た風物が身長の変化と共に視線が高くなった為に起こる現象だ、ということを聞いたことがあり私もそうだと思っていたのです。ところが、今回高校時代まで住んでいた故郷へ帰って久しぶりに見た故郷の風景が「目に見るもの全てが縮小して見えた」のです。高校時代から今日まで私の身長は殆ど伸びてはいない筈です。もし伸びたとしても1~2センチ位だと思われます。なのに、田んぼの中を隣部落まで延びた道路がとても距離的に短く見えたし、家の側を走っている村道もその道幅がとても狭く見えました。更に家から周囲を見渡してみた時、田んぼの向こうに見える隣部落の民家までの距離や見慣れた山々の風景など全てが縮小した様に自分に迫って見えている事に気がついたのです。この現象は一体何なんだろうかと思わずには居られませんでした。きっとこれには「単に身長の変化(見る角度の変化)」と言う要因の外に何か別の理由があるに違いない」と思い始めております。果たしてどんな理由が有るのでしょうか。

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