久し振りにパソコンやテレビ等を売っている大掛かりな電気店へ行ってきました。入り口を入って驚いたのは売り場面積の広さと展示商品の多さでした。店の客が迷わないように各コーナー毎に売り場を説明する案内板が天井から吊り下げて有りますが、その説明の文字がカタカナ文字が多くていちいちパソコン辞書を見ないと分からない様な言葉が書いて有ったりします。時代が代ってるんだなあとつくづく思います。さて入り口正面には携帯電話のコーナーがあって、各メーカー毎に様々な機種が所狭しと展示してあり、夫々に舌を噛みそうな名前が付けて有ります。驚いたのはその種類の多いこと、正に百花繚乱と言った感じです。我々の感覚では電話といえば相手から架かって来た声に応答する、必要が有れば相手に架ける。それだけで充分だったのが、今では何処からでも何処へでも架けられるのです。道路を歩きながら大声で喋っている人も居ます。手紙の様にメールが送れる。それも何処からでも送れて何処に居ても受けられる。歩きながらでも操作できてしまう。最近では交通機関でも、携帯電話を或る特殊な機械にかざすだけで、切符なしで乗り降りが出来てしまうし、買い物だって同じように携帯電話だけで決済が可能になる店が出現しております。こんなに便利になって好いのかしら、と思えるほど最近の携帯電話は目覚しい発展をしているようです。それにつれて今までには無かった特殊な犯罪も増えているようです。こんなにまでして利便性を追求する必要が有るのだろうかと思わず考えさせられてしまいます。その理由を考えてみると、大衆の要求の遥か先を突っ走っているように思えてなりません。背景にあるのはメーカー間の熾烈な販売合戦ではないでしょうか。少しでも他社には無い機能を持った機種を作って少しでも早く売りに出す。これがイタチゴッコになって次から次へと新しい機種が生まれてくるものと思われます。使う側としては便利になって結構な事ですが、果てさて、この競争、いったい何処まで続くのでしょうか。際限が無いようですが・・・・・。その内に、携帯電話を持っていれば何も食べなくても生きて行ける時代が来るかもしれませんね。