毎年の事ですが、6月に入り梅雨を迎え、更に台風シーズンが到来して、テレビやラジオ各局の天気予報がにぎやかになって来ました。予報士の方でも、夫々特徴を出そうと言う狙いからか、色々細かい所まで手が届く様な方法で予報をやってくれるようになり、聞いて居る方では誠に有難い限りで有ります。中には、視聴者から「三日後から一週間、お婆ちゃん達と○○へ旅行に行きますが、そちらの天気は如何でしょうか?」等と、ピンポイントで質問を受けて回答している予報士も居たりして、和やかでほのぼのとした温もりを感じながら見たりして居ります。が、偶々観たある局の天気予報で、ふと気になった事が有りました。それは、過ぎ去った昨日の天気を「昨日のお天気は何故あんな事になったのか」と言う事を盛んに天気図を示しながら説明して居た事です。即ち「この地域にこう言う○○が有ったからこちらの地域がこういう天気になったのです」と言う様な内容です。気象学等を専門に勉強している人達には、大変参考になる事かも知れませんが、私を始め、大多数の人には、既に終わった事をいくら細かく説明されても「ああそうですか」と単にうなずく程度の興味しかないと思われるのです。終わった事をくどくどと説明する時間が有ったなら、その時間を使って、「その地域にそう言う○○が発生するかもしれなせん、若し、それが発生したら、こちらの地域ではこんな天気になりますよ」と、予報してくれた方がよほど有難いと思うのです。終わった事を丁寧に説明すればするほど、それは、「予報が外れた事に対する言い訳をしている」ようにしか映らない様な気がします。「天気の予報と天気の結果報告」とを混同しないで、しっかりと地に足の付いた予報をお願いしたいものです。元々天気予報等と言うものは、刻々と移り変わる大自然を相手にして居る事なので、「これで絶対間違いない」等と言う事はあり得ない事位は、視聴者もちゃんと理解しながら視聴している訳です。天気予報に、曖昧な言葉が沢山出て来る事も、私達は知って居ります。大変に困難な仕事とは思いますが、「曖昧な表現の中にも一縷の真実を信じて」視聴して居ります。予報が外れたからと言って、余りあれこれと言い訳はして欲しくありません。頑張ってください。