私は、今年一月に「頚椎症性脊髄症」という、初めて耳にする病気で、入院、手術を受けました。何故、手術を受けたのか、と申しますと、7年位前から、左足に違和感を感じるようになり、それが、徐々にひどくなって、びっこを引くようになり、杖無しでは歩けなくなって、以前からの運動不足も重なり、とうとう車椅子でしか動けなくなり、病院の診断を受ける羽目になって、前記の病名が判明して、入院、手術、という経過を辿ったのです。
幸いにして、手術は成功して、びっこは、治ったのですが、今度は、左の腕が全然動かせなくなり、両手両足に痺れが発症して、その為のリハビリが必要になってきたのです。私は、今回の入院で、リハビリに、三種類のリハビリが有る、という事を、初めて知らされました。初めのリハビリは、「術後のリハビリ」という事で、手術の後、寝たきりの状態から、起き上がって、ある程度動き回れるようになるまで、徐々に体力と筋肉を付けていく為のリハビリ、で、大体1乃至2か月位が目途のようです。それを過ぎると、今度は、「回復期リハビリ」と言って、ある程度回復した体に、通常の生活に戻っても支障のない様な、体力や筋力を付けるためのリハビリが有り、このリハビリを受ける為には、それ専門の病院に行ってリハビリ治療を受けなければなりません。三つ目のリハビリは、寝たきりの人たちに、寝た状態で体を動かすリハビリをやってもらう、という方法だそうです。今迄、こういう事には殆ど無関心で過ごして来た私は、今回の入院で、初めて、この様な経緯を知らされたのです。そして私は、現在、回復期リハビリの真っ最中です。1月にK病院で入院手術を受け、約1.5ヵ月の「術以後リハビリ」を受け、2月から、「回復期リハビリ」を受ける為にS病院に転院して、5月一杯まで入院加療を受けながら、回復期リハビリを受けてきました。6月1日に退院して、6月2日からは、同じS病院で新しく開設された「デイケアーセンター」に、週二回の割合で通いながら、リハビリを受けております。ですから、私は、開設されたばかりのデイケアーセンターの、第一期生の患者?という事になります。此処には、Mさんという作業療法士さんと、Kさんという、理学療法士さんの二人がいて、親切に指導して頂いております。Mさんは、丸顔で、目がぱっちりとして、女優の、観月ありさ似で、Kさんは、色白で、笑顔の素敵な、女優の原千晶似の、二人とも、とても魅力的で、可愛くて、陰、日向無く、真面目に指導して頂きます。お二人は、以前は、S病院の整形外科の療法士さんで、デイケアーセンターの新規開設にあたり、大勢の療法士さんの中から、特に抜擢されてデイケアーセンターへ来られたと聞いております。連日の二人のご奮闘ぶりからも、「この二人ならさも有りなん」と、感じ入ってる今日この頃です。私一人だった患者さんも、開設から、5か月経った現在では、20名近くに増え、療法士さんも、四人に増えております。手術後、全く上がらなかった私の左腕も、可成り回復して、将来に希望を抱きながら、リハビリに励んでおります。デイケア連絡帳に、日常生活の中で、自分の体の動き等で、特に気付いた事等を書き込み、療法士さんに読んでいただき、逆に、療法士さんが記入してくれるメモを読むのを心待ちにしながら、今日も、リハビリや自宅での自主トレに懸命に頑張っております。